おはようございますtuyoki(@tuyoki_omokichi)です
以前、品川区に在住していた人とゴミの分別について話をしていたときのことでした。
品川区には、①燃えるゴミの日、②資源ごみの日、③ビン缶の分別の日しかないよ~
と言うのです。
おいおい~
そりゃアナタが燃えないゴミも燃えるゴミと一緒に出してるんでしょ~。
私の住んでる江東区は、①燃えるゴミの日、②燃えないゴミの日、③資源ごみの日って分かれてるよ~
なんて言っていたのですが、
間違いなく品川区には燃えないゴミの日なんてものはないってばー
の一点張りです( ̄▽ ̄;)
品川区民っていうのは、ゴミに対する意識が低いのか?
そういえば、ゴミ収集車ってどこ行ってるんだろう?
区ごとにゴミ処理能力違うのかな?
そんな疑問が生まれちゃったので、今回は渋谷清掃工場を見学してきちゃいました~(*´∀`)
江東区のゴミの分別
私が住む江東区のゴミの分別を改めて調べてみました。
①燃やすゴミ
②燃やさないゴミ
③資源(古紙、びん、缶、ペットボトル、発泡トレイ・スチロール)
④容器包装プラスチック
燃やさないゴミの日は隔週ですが、やはりちゃんとあります(`・ω・´)
今回は問題となっている②燃やさないゴミに限ってさらに調査を開始(。-`ω-)
江東区の燃やさないゴミ
江東区の燃やさないゴミの日に出すべきゴミとは、
①水銀を含む製品
②発火性の燃やさないゴミ
③燃やさないゴミ
の3種類だそうです。
①水銀を含む製品→蛍光灯類、乾電池類、水銀製品
②発火性の燃やさないゴミ→スプレー缶類
③燃やさないゴミ→金属類(アルミ箔、刃物、油の缶、やかん等)、ガラス類、陶磁器類、その他(携帯カイロ、傘、小型家電製品など)
私としては納得の分類です(;・∀・)
参考HP:資源とごみの分け方・出し方|江東区
品川区のゴミの分別
燃えないゴミの日がないと噂の(?)品川区のゴミの分別について調べてみました。
分け方としては、
①燃えるゴミ
②陶器・ガラス・金属ゴミ
③資源ゴミ
本当に燃えないゴミの日がない・・・!!では、品川区民は燃えないゴミはどうやって処分しているのか!?Σ( ̄ロ ̄lll)
品川区は燃やさないゴミをどうしているのか
引き続き品川区のゴミの分別について調べてみました(; ・`д・´)
・水銀を含む製品→資源ゴミ(江東区では「燃やさないゴミ」)
・飲食用の缶→資源ゴミ(江東区でも「資源ゴミ」)
・スプレー缶→陶器・ガラス・金属ゴミ(江東区では「燃やさないゴミ」)
・使い捨てカイロ→陶器・ガラス・金属ゴミ(江東区では「燃やさないゴミ」)
・汚れていないプラスチック製容器包装→資源ゴミ(江東区では「燃やすゴミ」)
・汚れているプラスチック製容器包装→燃やすゴミ(江東区では「燃やすゴミ」)
・・・要は、品川区では「なんでもかんでも燃やしちゃうぜー!!」というわけではなく、「燃やさないゴミの日」の名称が、「陶器・ガラス・金属ゴミの日」という名称になってるっぽいですね(;´∀`)
ただし、江東区では汚れていないプラスチック、汚れの落ちないプラスチック(マヨネーズ、焼肉のたれ、ドレッシングなどの容器)は燃えるゴミに分類されています。
東京23区清掃工場
ところで、同じ23区なのに何故微妙にゴミの分類が違うのでしょうか?
区によってゴミ処理の能力が違うのかな?
そう思って、まずは東京23区内の清掃工場について調べてみました。
23区には21の清掃工場があります(そのうち、2019年9月16日時点で稼働しているのは19ヶ所)。
・足立
・葛飾
・北
・板橋
・光が丘(平成28年2月から建替のため稼働停止)
・練馬
・豊島
・墨田
・江戸川
・中央
・有明
・江東東
・港
・渋谷
・目黒(平成29年2月から建替のため稼働停止)
・杉並
・千歳
・世田谷
・品川
・大田
・多摩川
なお、不燃ごみ処理センターは、中防、京浜島のみです( ̄▽ ̄;)
清掃工場個人見学会
ところで23区内の清掃工場、なんと工場見学会をやっているそうなのです!!
清掃工場なんて、小学生のときに工場見学に行った気がしますが、正直私は可愛くない子どもでしたので「は?ゴミ?つまんね」とか言ってロクに見学なんかしていなかったと思うんです( ̄▽ ̄;)ゴメンナサイ・・・
今回、そんな反省も込めて、「そうだ!!清掃工場見学に行ってみよう!!(*'▽')」と思い立ったので、行ってきちゃいました!!
参加対象者
原則、23区在住または在勤の方。ただし、それ以外の方も見学可能。
・・・ようは誰でもいいのか・・・な?(;´∀`)
申込方法
工場見学&イベントカレンダーを確認して、見学会の日程を確認、各清掃工場に、見学希望の2日前の午後3時までに直接電話をして見学希望と伝えてください(*´▽`*)
先着50名だそうです(*'▽')
見学時間
およそ1時間30分ほどだそうです(*'▽')
私が電話で予約したときは、午前10時~午前11時45分までと案内がありました(*'ω'*)
当日、質問が多かったりすると時間が前後する可能性もあります、とのことでした(*'▽')
ちょうどそのあとランチタイムにもいい時間なので、迷わず参加を申し込みました(*'ω'*)!!
今回も11歳の甥っ子を道連れです(笑)
渋谷清掃工場
今回お伺いしたのはこちらの渋谷清掃工場です(*'ω'*)!!
住所:〒150-0011 渋谷区東1-35-1
電話:03-3498-5311
FAX:03-3498-5316
アクセス:JR山手線・地下鉄銀座線・半蔵門線・東急東横線・京王井の頭線
「渋谷駅」徒歩10分、JR埼京線「渋谷駅新南口」徒歩5分
渋谷清掃工場では、車での来場はご遠慮いただいておりますとのことでしたので、公共交通機関を使ってくださいね(*'ω'*)
▼煙突が見えます
この日はあいにくの雨・・・。
渋谷は何度も行っているのですが、ぶっちゃけ清掃工場が徒歩圏内にあるって知りませんでした。。。
HPによれば徒歩10分なのですが、万全を喫して30分前に渋谷駅に到着。JR埼京線「渋谷駅新南口」徒歩5分とありますが、この日私は山手線のハチ公口から出たので、少し時間に余裕を持ってやってきました。えっへん。
西口に出て、歩道橋にあがると遠くに煙突が見えたので、「あれに違いない、あそこに向かえばいいだけじゃん」と安易に思ったのが間違いでした(´;ω;`)
事前情報では徒歩10分と書いてあったのですが、線路工事のせいなのか、自分のせいなのか、30分近くかかってやっと到着しました。。。
遠回りしてしまって大変でした。
みなさんも、土地勘がなければ、駅出てすぐgoogleマップ先生を召喚するか、埼京線の新南口の方まで歩いてから行ったほうが賢明です・・・・゜・(ノД`)・゜・
大雨の中、甥っ子を長時間歩かせてしまって反省・・・。
▼ゴミ収集車を頼りに向かう
途中、「こっちで合ってるのかな~オロオロ」としていたのですが、数台のゴミ収集車が私たちを追い抜いて行ったので、「間違いない!!」と確信し、さらに途中から召喚したgoogleマップ先生の言うとおり、なんとか渋谷清掃工場付近にまで到着。
工場見学申し込み時、「5分前には4階の工場見学者待合室に来てくださいね」と言われていたのですが、この時点ですでに5分前。
「ああああああああ始まってしまううううううう」と思いつつも、足元も濡れているし、雨風強いしで急げず・・・。
▼ここが渋谷清掃工場だぁぁぁぁ
やっと建物に「渋谷清掃工場」の文字を発見!!
だがしかし、入口はここじゃないらしい!!
どこだ、どこだ、入口はどこだ!?と言いつつ写真を撮っていたら、「遅れてるんだから写真撮ってる場合じゃないでしょ」と甥っ子から怒られちゃいました・・・。
そうだよね、ごめんなさい・・・(;´Д`)
▼入口の場所を発見
やっと入口までの地図を発見。
この場所から入口まで、歩いて2分ほどかかりました。
さすが清掃工場、広いせいで遠いです(´Д`;)
▼やっと1階入口に到着
さてさて、やっと渋谷清掃工場の建物内に入ることができました。
昔のタクシーの中のような匂いのするエレベーターに乗って4階へ向かいます。
工場見学
4階に行くと、そこにはすでにたくさんの見学者さんたちで溢れていました。
休日のせいか、親子連れがほとんどでした。甥っ子連れてきてよかった~(;'∀')
子供の年齢は、下は2歳くらい~上は私の甥っ子(11歳)くらいまで。この日は中学生や高校生は見当たりませんでした。
そのくらいの年頃になると来るわけないか(^_^;)
私たちのほかにも遅れている方がいらっしゃるとのことで、開始時刻が少し遅れて、いよいよ工場見学スタート。
実はですね、この工場見学、基本的に写真撮影はOKだけど、SNSに写真を載せることはご遠慮いただいております、とのことでしたので、写真でお見せすることができません(^_^;)
なのでここからは私の文章力だけでお伝えせねばなりません(´Д`;)マジー?
DVDによる清掃工場の仕事の説明
まずはDVDで簡単に清掃工場の仕事の説明から始まりました。
今回初めて知ったのですが、東京23区は、ゴミ収集車は各区が行い、集めたゴミを持っていく清掃工場は、「東京二十三区清掃一部事務組合」という機関が行い、そして焼却したゴミ(燃えるゴミ)、粉砕したゴミ(不燃ごみ、粗大ゴミなど)を埋め立てるのは東京都、というふうに役割分担がなされているらしいです(°д°)
DVDでは、自転車や粗大ゴミの収集場などの映像も映ってました。いやぁ、すごいですよ、ゴミの量・・・。絶句しました。
粗大ゴミの中でも、自転車などの燃えない粗大ゴミと、タンスなどの燃える粗大ゴミとは、1度収集場に集められたあとは、人間が分別し、機械で粉砕しているそうです。
燃えない粗大ゴミは、15センチ以下に細く粉砕して、小さくして、埋立地に捨てたり、鉄やアルミニウムなどの資源として使えるゴミを選別して、使えるものは使い、捨てるものはとことん容積を小さくして捨てているとのことでしたが、基本的に分別するのは私たち区民の仕事です。各自治体で定められた分別方法に従って、きちんと分別してゴミを捨ててください(`・ω・´)
「自分1人くらい分別しなくても大丈夫っしょ」は絶対NGですよ(# ゚Д゚)!!
工場内見学
DVDの見学が終わった後は、1階でごみ捨て体験タイムでした。
実際のゴミ収集車が来て、そこにゴミを捨ててみよう、というものですね。
この時やってきたゴミ収集車は、車体の一部がスケルトンになっていたので、ごみ収集車がゴミを収集したあと、ゴミ袋が車の中でどういう状態になっているのかを見学することができました。
さらに、積んだゴミをどうやって外に出すのかも実践して見せていただきました。
今回見た車体では、車体の真ん中あたりから前後に分かれ、後ろの部分が上にあがることで、中に入っていたゴミを外に出せるようになっていました。ガルーアウイングっていうんでしょうか、あんな感じと言えば伝わるかな・・・。
運転席側にまで行ってしまったゴミは、押し出して車外に排出できるようになっており、車の中にゴミが残らないように工夫されていました。働く車スゲー(°д°)
その後は、清掃工場内のゴミクレーンがどのような働きをしているかを実際に見学したり、ごみ収集車がどのようにゴミをゴミ清掃工場の「ごみバンカ」(かきくけこの「カ」です。)と呼ばれるゴミを一次貯めておく場所に下ろすかなどの流れを見ることができました。
今回見学に行かせていただいた渋谷清掃工場では、1日あたり約200トンものゴミが運ばれてきているとのことでした。燃えるゴミだけでそんなにあるんですね(°д°)!!
渋谷清掃工場は、場所柄狭い工場なので、江東区の方の清掃工場では約1600トンものゴミが運ばれてくるとか。
ほかにも建物内を見せていただき、少し時間が押してしまって、12時前に見学会は終了しました。
学んだこと
各清掃工場の能力はそんなに差がない
今回見学のときに説明があったのですが、なんと横浜市はスーパーのビニール袋は「燃えないゴミ」として出すんだそうです。でも東京はスーパーの袋は燃えるゴミです。
そこで、見学者さんの中から「東京のゴミの処理能力は優れているのか?」というような質問がありました。答えとしては、「各自治体の財政などの問題もあって一概には言えないけれど、高いほうだと思う。じゃあ各区でそれぞれ大きく違うのか?というとそうではない。杉並の清掃工場は竣工が平成29年なので最新といえば最新だが、そこまでの違いはない」とのことでした。
確かに、いただいたパンフレット(ごみれぽ23平成30年度第35号、発行年月日2018年(平成30年)12月、24頁)によれば、杉並の清掃工場は平成29年9月竣工ですが、1日の焼却能力は600トン、それに比べて新江東の焼却施設は竣工が平成10年9月と19年も古いですが、1日の焼却能力は1,800トンとなっています。
ゴミの分別をきちんとしよう
今回、渋谷清掃工場に行って驚いたのが、燃えるゴミに、針金のハンガーや、フライパン、鉄アレイ、はさみなど、燃えないゴミを入れて捨てる人がいる、ということでした。
「火力強いんだろ?なんでも燃えるんだろ?」と言って出してるんでしょうか・・・。
でもどうやっても燃えない物質は燃えないんですよね。
燃えるゴミに出されてしまった針金のハンガーの実物があったのですが、ただただ絶句でした。大変な量の針金ハンガーが塊となってしまい、焼却施設を壊しかねない事態だったそうです。
ほかにも、本来は粗大ゴミであるはずの布団など大型のゴミを、無理やりゴミ袋に詰めてしまい、焼却機器を止めることになってしまうなど、ごみ捨ての問題があるようです。
焼却機器が壊れると、その分焼却処分ができなくなり、ゴミの収集ができなくなる、他の焼却工場に運ぶ運搬費が余計にかかる、償却機器の修繕費などがかかってしまい、税金が高くなってしまうことも考えられるとか・・・。
「自分1人くらいがゴミの分別をちゃんとしなくてもいいだろ」という気持ちでいると、たくさんの方の迷惑になってしまうので、ゴミの分別はきちんとして欲しいですね。
東京23区の埋立地は、あと50年もすればその埋立能力が限界に達してしまうようです。
見学者の方が「では50年後はどうなるんですか、なにか対策はあるんですか」と質問なさってました。
これに対する職員の方の回答は、「東京の50年後の処分地をどうするかという質問の答えは、「分からない」です。誰にもどうなるかわかりません。だからこそ、今残っている埋立地を、1年でも2年でも長く使えるように、また、焼却したゴミの灰を、なにか他にリサイクルできないかということで、セメントにするなどの工夫がなされています。大事なことは、ゴミをなるべく出さないようにすること、そして、ゴミを出すときはきちんと分別をして、資源として再利用できるものは再利用するなどのことをやっていくしかありません」とのことでした。
普段からゴミの分別はきちんとやっていましたが、これからはなるべくゴミを出さないようにするなどの工夫も大事だなぁと思いました。
そしてなにより、「アルミ缶とかスチール缶だけど、どうせ燃えるんだろうから燃えるゴミに隠して捨てちゃえ」というような人が1人でも少なくなるといいな・・・。
「缶は燃えるゴミに出したらあカン」ですよ(`・ω・´)!!(決まった・・・!!)
見学自体は無料ですし、時間があったら是非1度お近くの清掃工場に見学に行ってもらいたいですヽ(*´∀`)ノ
ではまた~( ´・ω・`)ノ