思い立ったら吉日Blog

東京在住1983年生まれの独身女性が徒然なるままに書いてます。

夏が来れば思い出す。遥かな海。砂遊び

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皆さん。

学生時代の夏といえば何を思い出しますか。

胸を焦がすようなひと夏の恋・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンノン!

あたくしツヨキが思い出すのは小学生と中学生時代の臨海学校、すなわち海で遠泳させられた悪しき思い出です!

 

小学校時代

小学校時代、私は習いたくもないのにプール教室に通わされていました。

3歳年下の妹がダイエットのためにプール教室に通ったのですが、ダイエット効果はさておき、姉の私よりも泳げるようになってしまったのです。

小学生の私に父は言いました。

「お前は姉のくせに妹に抜かされて悔しくないのか」と。

正直、微塵も悔しくありませんでした。

 

というのも早熟だった私はすでに物心がついた小学校4年生ころから学校教育というものに疑問を抱いていたのです。

「みんなそれぞれ得意不得意があるんだから、できないからってバカにしちゃダメ。できなくてもいい」とある年の担任が言いました。

これはよくわかります。

 

 

しかし一方で教師ってこういうことも言うんですよ。

「クラスのみんなが出来てるんだからアナタにもできるよ、頑張ろう!」と。

いや、不得意だからできてないんじゃん、それなのに『みんなできてるんだからアナタもできる!』ってなにそれ?と。

「できなくてもいい」と言ってた口で、「みんなできてるんだからアナタもできるよ!」って何言ってんの?って。

 

そして早熟だった私は教育を批判するような本も読んでまして、誰が書いたどんな本のタイトルかも忘れたのですがこういう文を読んだのを凄く覚えているんです。

「先生というのは先に生まれたと書いて先生だ。そういう意味では年上の子全てが先生であり・・・しかし生徒に必要なのは教師である」みたいな内容でした。

そのころから私は小学校時代の先生たちを見て心の中で思ってました。

「この人たちは先生であって教師ではないのかもしれない」と。

恐ろしい小学生です。完全に教師を舐めきってました。

 

話が脱線しましたが、そういう早熟で生意気な子供だった私は父親に「妹の方が泳ぎが得意だなんて姉として恥ずかしくないのか」と聞かれて即答で「全然」という趣旨を回答しました。

 

これが父の逆鱗に触れるとも分からずに。

 

 

こうして、そして私の意思とは関係なく、「妹に負けている姉」と認定された私はプール教室に通わされるようになりました。

クロール、平泳ぎ、背泳ぎまでできたところで「バタフライは別にいいよね」ってことでプール教室を辞めました。

が、小学校では習ったとしてもクロールと平泳ぎです(しかも先生も平泳ぎ教えるのが下手で私は平泳ぎがうまくできなくて学校のプールの級も進級できなかっただけだったのです)。

つまり学校で習う以上には泳げるようになってしまっていました。

 

そんなわけで小学校の臨海学校の時期には私は遠泳チームに決定です。

 

大事なことなのでもう1回書きますが、私は大人を舐め切った小生意気なガキんちょだったんで

「水着なんて着て泳いでられるか」

「遠泳なんてなんでしなきゃいけなんだよ」

という気持ちでいっぱいでした。

 

臨海学校の間、遠征に行く前に体調チェックということで検温するのですが、余裕で嘘ついて37℃以上を報告していたと思います。

 

もちろんそんなの保健の先生に即バレして、「嘘つくんじゃない!」みたいな感じで無理やり準備運動が始まり、結局遠泳させられたという忌々しい記憶が残っていたのです。

 

泳げさえしなければ。

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遠泳から砂浜に帰って来ると、全く泳げないカナヅチさんチームや、少しは泳げるけど遠泳まではできないチームが砂浜で遊んでたりするわけですよ。

 

 

泳げさえしなければ。

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おそらく我々が泳ぎに出た後、泳げない彼・彼女らはきゃいきゃいしてたんでしょう。

こんなふうに。

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同級生なのに、私がこんなにも辛い思いをしてる間、この子らは砂浜で遊んでいたのかと思うと憎くて憎くてたまらないわけです。

 

 

 

泳げさえしなければ。

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私はこの思いを胸に抱き、中学生になりました。

 

 

 

中学校時代

中学生になると1年生の夏に即、臨海学校がやってきました。

 

今度こそ遠泳なんぞせずに砂浜でキャッキャしてるだけで時間を過ごしたい。

 

本気でそう思っていた私はある作戦を立てました。

それが

 

泳げないフリ大作戦

 

です。

 

全く泳げないカナヅチチーム

少し泳げるけど遠泳は無理チーム

遠泳行けるチーム

 

おそらくこの3グループくらいに分けられるため、プールで教師に泳いでいる様子を見られることになりました。

 

 

これはチャンスだ

 

 

私はそう思いました。

 

 

泳げないフリ

または泳げるけど遠征は無理

 

とにかくこのどちらかに滑り込めばいいわけです。

 

遠泳OKグループに入ってしまったら小学生時代の二の舞です。

 

 

 

顔を付けずに泳ごうと決心しました。

 

水に顔つけるの怖いんですアピールをしようと。

 

完璧な作戦だと思いました。

 

しかしこの作戦が出席番号の前の子のおかげで失敗に終わるだなんて13歳の私には思いもよらなかったのです。

 

 

レベル判断のプールの日。

 

 

私は作戦通り、水に顔を付けるのが嫌だという雰囲気で、あっぷあっぷしながらなんとか平泳ぎをしている、そんな雰囲気で泳ぎ始めました。

 

 

しかし。

 

 

出席番号の前の女の子が、ほんまもんのガチカナヅチでして

 

一生懸命バタ足をしてるのですが、その水しぶきが凄いんですよ。ひょっとしたらビート版も使っていたのかもしれませんがそこまでは記憶にございません。

 

 

とにかく『水、何メートル上行っちゃってます?』ってくらいの水しぶきが彼女の両足から繰り出されているわけです。

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『ここって滝つぼ?』って思うくらいの水しぶきだった気がします。

 

 

本当に、泳ぎが苦手な子が一生懸命足をバタつかせている

 

 

というのをプールの中にいながらにして、後ろを泳ぐ私にも伝わりました。

 

 

しかし当時の私は「これはこれで顔に水つくのが嫌だというアピールになるかもしれん」と、予定通りアップアップしながら泳ぎました。

 

彼女の両足から繰り出される滝つぼのような水しぶきを顔面に受けながら、ひら泳ぎでスイーっとやってから顔を出して一生懸命あっぷあっぷしながら呼吸をして25メートルを泳ぎ切りました(これはこれで大変)。

 

 

そしていざ、レベル判定の時間です。

 

 

出席番号の前の方から

「アさんは泳げるけど遠泳は無理そうですね」とか

「イさんは遠征できそうですよね」とか言われて言ってたのか覚えてないんですが、とにかく私の番になった時ですよ。

 

 

 

 

 

「つよきさんは遠泳グループです」

 

 

 

 

耳を疑いました。

 

あんなにあっぷあっぷしながら必死さアピールしたのになんで!?

と。

 

 

遠泳グループなんて絶対に嫌だったんで、食い下がりました。

 

「私、水に顔つけるのも苦手なんですけど」と。

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必死にアピールしました。

 

 

 

 

 

 

しかし体育教師は言いました。

「いや、水泳習ってたでしょ?平泳ぎのフォームきれいなんで、見て分かりますよ。」

 

 

 

・・・。

 

・・・。

 

 

・・・。

 

 

 

 

ということで中学生も林間学校で遠征させられたわけです。

 

 

 

きったない海の中を

 

本気でゼエハア言いながら泳ぎ

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くたびれて砂浜に帰還したとき

 

 

 

そこには

 

 

 

出席番号で私の前にいたドカナヅチの子が砂浜でキャッキャしながら遊んでました。

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歴史は繰り返すのです・・・。